➀ 新事業の売上利益計画(3 年)
▸ 初年次:デジタル・マーケティングにおいて最も有効な⼿段の⼀つとされている Facebook の広告機能を主に利⽤する。ワンクリック 100 円で⼊札し、⽉間 1,000 アクセス 購⼊すると、この際にかかる広告費⽤は⽉額10万円になる。1,000 アクセスのうち成約率が2パーセントであったとすると⽉間 20 名が成約することになる。成約者の⽐率が有料会員:ブラウズ会員、1:1であったと仮定すると、有料会員の成約数は 10 名/⽉である。 有料会員 10 ⼈のうちに占める割合が、ノービス会員 5 名、⼀般会員4名、プレミアム会員 1 名であったとすると、⾒込まれる初回⽉の売上⾼は 35 万円である。これが 9 ヶ⽉間毎⽉続くとすると、1 年次終了時には、ノービス会員 45 名、⼀般会員 36 名、プレミアム会員 9 名となる。売上⾼は 35 万円/⽉ずつ増えることになるので、⾒込まれる年間売上⾼は、35万円×(1+2+3+4+5+6+7+8+9)となり、1,575 万円/年である。(カッコ内の値は 45)
▸ 2年⽬:2 年⽬も Facebook の広告を同様に続け、成約率も同じ、かつ、1 ⼈の退会者も 出なかったとすると、2 年⽬終了時には、ノービス会員 105 名(60)、⼀般会員 84 名(48)、 プレミアム会員 21 名(12)となる。(カッコ内は対前年⽐増分)売上⾼は 315 万円×12+ 35 万円×78 だから、(3,780 万円+2,730 万円=)6,510 万円/年である。(注: 1+2+3+4+5+6+7+8+9+10+11+12=78)
▸ 3 年⽬:3 年⽬も同様に続け、かつ、1 ⼈の退会者も出なかったと仮定すると、3 年⽬終 了時には、ノービス会員 165 名、⼀般会員 132 名、プレミアム会員 33 名となる。売上⾼は 735 万円×12+35 万円×78 だから、11,550 万円/年となる。
事業再構築補助⾦申請書類 事業計画書 藤守 創 Ph.D. 年次 1 年⽬ 2 年⽬ 3 年⽬ 売上⾼(千円) 15,750 65,100 115,500 付加価値額(千円) 13,550 68,660 124,820▸ 3 年⽬までの評価:⼀般会員 132 名、プレミアム会員 33 名という数字は、先ほど⾒積も ったゾーン II の規模(約3万)のわずか 0.5 パーセントほどでしかないからまだまだ成長の余地は⼤きい。また、顧客層(⾃分に合う施術者を探している⼈)がブラウズするウェブ画⾯上に広告バナーを貼り付けることができれば広告収⼊も得られるであろう。
▸ 実施体制、スケジュール、資⾦調達計画:各該当項⽬参照のこと。
➁ 既存事業の売上利益計画(3 年)
コロナ禍直前(2020 年 1 ⽉及び 2 ⽉)の施術所の売上は⽉間約 35 万円ほどであったが、 下掲の 2000 年当時の記録からもわかるように、申請者が 2009 年にフランスに⾏く以前の 施術所の⽉間売上⾼は平均で 100 万円ほどであったから、もしコロナ禍がなければ今頃は その値に近づいていたのかもしれない。したがって、施術所の売上も渡仏以前の状態、すな わち、⽉間 100 万円を⽬指すのが妥当であると思われる。かつて実現できていた数字なの で決して不可能ではないだろうというのがその根拠である。1年⽬で⽉額 35 万円、2 年⽬ で⽉額 70 万円、3 年⽬で⽉額 100 万円の売上を達成できるよう努⼒する。したがって、3 年⽬終了時点で、新事業の売上⾼ 10%要件はクリアしている⾒込みである。
2000 年申請者施術所⽉間売上表 ⽉ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計 患者 32 43 28 37 38 31 34 26 29 27 28 23 376 売上 960 1290 840 1110 1140 930 1020 780 870 810 840 690 11280 (患者の単位は⼈、売上の単位は千円。施術料 3 万円。初診料は除く。売上平均値は約 94 万円/⽉)➂ 予算配分、事業規模 667 万円(税別)の内訳 (向こう 3 ヶ年)
Facebook 広告出稿費:10 万円/⽉、120 万円/年(初年度 90 万円)、330 万円/3 年 スタジオ改修費:50 万円、機材費:50 万円、動画制作費:50 万円 サイト作製費:50 万円(スタッフの中にできる者がいるので管理は⾃前で⾏う。)
予約アプリケーション開発費:60 万円
翻訳外注費:30 万円、法務顧問:30 万円
クラウドサービス利⽤費:17 万円
➃ 企業全体の売上利益計画
▸ 初年次:売上⾼−経費=1,575 万円−220 万円=1,355 万円
▸ 2 年⽬:新たに⼈員を2名雇⽤する。給与は⼀⼈当たり 24 万円/⽉を⽀給することとす る。売上⾼−経費+⼈件費=6,510 万円−220 万円+48 万円×12=6,866 万円
▸ 3 年⽬:新たに⼈員を2名雇⽤する。給与は⼀⼈当たり 24 万円/⽉を⽀給することとす る。売上⾼−経費+⼈件費=11,550 万円−220 万円+96 万円×12=12,482 万円 よって、事業終了後 3 年で、付加価値額の年率平均 3.0%以上の増加を⾒込むことができる。